仔ヤギソングよ、永遠なれ

突然ベンチでくつろぎ始めるフリーダムな我が子          後ろはたまたま写り込んだ、ポテチを食べながら歩く外国人3人組
突然ベンチでくつろぎ始めるフリーダムな我が子          後ろはたまたま写り込んだ、ポテチを食べながら歩く外国人3人組



       




       子どもが歌う、なぞの歌




私の弟が5.6歳ぐらいだった頃(今はオッサンです)、「世界忍者戦ジライヤ」という特撮モノのテレビ番組が放送されていました。

その主題歌を弟が当時よく口ずさんでいたのですが、


♪バイキ~ンにんじゃ~ じ~らいや~♪


主人公を「バイキン」って何だ。

ジライヤ、いじめられてんじゃないか?

気になって歌詞を確認したところ、本当は


♪ファイティ~ング(fighting)にんじゃ~ じ~らいや~♪


であることが判明。

よかった。ジライヤ、いじめられてなかった。


どうやら弟は当時「ファイティング fighting」という言葉を知らなかった模様。

自分の知ってる言葉に置き換えて歌っていたんですな。


子どもはよくこういうことをします。

どうしてもボキャブラリーが不足しているので、知らない歌詞を自分の知っている言葉の中で最も似ている言葉に置き換えてしまうんでしょう。


結果、カオスです。


ここではこういう「子どもが自分の知ってる言葉に置き換えたカオスな歌」を仔ヤギソングと呼ぶこととします。




それから何十年も経ちまして、私にそのくらいの子どもがいるのですが、ただいま仔ヤギソング真っ盛りでして、先日もなぞの歌を全力で歌っていました。


♪びっくりボビーで びっくりボビーで びっくりボビーで ウォウウォウウォウ♪


・・・何を言ってるんだ。

私の脳内では黒人男性がハンバーグ食べてびっくりしています。

このイメージも大分間違ってます。


なんだろうと思って確かめたら、

タカラトミーから発売の「トランスフォーマー ロストエイジ」という映画のおもちゃ(ロボット)の販促ソング、

「カッコイージー!ロストエイジ!シリーズのうた」の中の一節、


♪ビッグなボディで ビッグなボディで ビッグなボディで War wo ウォー♪


であることが判明(それにしてもWar wo ウォー♪ってなんだ)。

「ビッグなボディ」ぐらい分かれよ、と思いますが、それ以上にこの「カッコイージー!ロストエイジ!シリーズのうた」の破壊力が凄いので、一度聞いてみてください。


ふとした拍子に頭のなかで回り続けますよ。



 

 

 

 

さらに先日、これ以上の驚きの仔ヤギソングを歌っていました。

うちの子は「くまのプーさん 完全保存版」DVDが大好きで、頻繁に見るのですが、

そのオープニングソングの、

 

♪な~かよし~ロ~バ~のイ~ヨ~♪

 

という部分を、

 

♪な~かよし~ゴ~ガ~ゴ~ギ~ゴ~♪

 

と歌っていました。

なんだ「ゴ~ガ~ゴ~ギ~ゴ~♪」って。

もうボキャブラリーの問題じゃない。ただの擬音だ。

 

なぜそんなことになってしまったのかは分からないのですが、ずっとそう歌っていたので、

そう聞こえているのかもしれません。

歌は男女の混声合唱で、たしかに聞き取りづらい気もします。

 

面白いので放っておきました。

 

 

ところがそれからしばらくして急展開。

私の母がうちの子に新しいくまのプーさんDVDを送ってくれたのです。

子どもはさっそくノリノリで見始めたのですが、オープニングの歌が、前の混声合唱とは違い、女性一人がはっきり歌っているバージョンになっていたのです。

 

♪な~かよし~ロ~バ~のイ~ヨ~♪

 

何度聞いてもそうとしか聞こえません。

子どもはポカーン顔( ゚д゚)で聞き入っていました。

そのとき、彼の頭のなかで何が起こっていたのか図りかねますが、

私は笑いを噛み殺すのに必死でした。

 



では最後になぜ私が子どもの勘違いソングを「仔ヤギソング」と言っているか、という話なのですが、お察しの通り「アルプス一万尺」由来です。


私が子供の頃、私の周りにはあの問題の歌詞♪こやりのう~えで♪を


♪仔ヤギのう~えで♪


と歌っている友達が多くて、いつもモヤモヤしていたのです(つまらない子どもだ)。

にしても、「こやり」を「仔ヤギ」って歌ってる奴多すぎ。

考えただけでモヤモヤしてきた。


仔ヤギの上で踊るなんて可愛そうだから絶対ダメだぞ!!!!



「え?仔ヤギじゃないの?」というあなたのために解説しますと(もうあまりいないと思いますが)、

この「アルプス一万尺」という歌はもともと全く別の内容のアメリカ民謡で、それに日本人が歌詞を付けたものです。

アルプスとかいうとあのヨーロッパのアルプスのことかな、と思いますが、

日本アルプスのことです。だから「一万尺」(約3000m)なのです。

で、日本アルプスには槍ヶ岳という岩山がありますが、その山頂を「大槍」、その横のトンガリを「小槍」と呼ぶそうです。そう、これが「こやり」です。

この上でアルペン踊りなる踊り(これがどんな踊り歌は謎らしい)を踊ろうというわけです。


なので絶対に仔ヤギの上では踊らないように!!可愛そうだから!!!