開業50周年記念!よく分かってない私がよく分かってない人へ贈る新幹線の基礎知識  西編 その2

 

※ここからは、詳しい人、興味がある人は絶対に書かない、物凄く初歩的なことが書いてあります。

この程度の知識をひけらかしたいのではなく、こういう情報にも需要はあると思って書いています。


また、情報は2014年10月のものです。

 

・愛称は車種ではなく路線と停まる駅で決まる

という訳で、愛称問題である。

いろいろと説明する前にいきなりではあるが

東海道・山陽新幹線クイ~ズ!!

 

 

 

0系
0系

 

ではさっそく問題。

 

 

  

この新幹線の愛称は?

 

 

 

 

 

 

答えは「ひかり」と「こだま」。

 

 

 

100系
100系

 

 

  

この新幹線の愛称は?

 

 

 

 

答えはこれも「ひかり」と「こだま」。

 

 

 

300系
300系

 

 

 

ではこの新幹線の愛称は?

 

 

 

 

答えは「のぞみ」だったけど「ひかり」「こだま」になってまた「のぞみ」。

 

 

 

500系
500系

 

 

この新幹線の愛称は?

 

 

 

答え「のぞみ」だったけどちょっと「ひかり」で今は「こだま」。

 

700系
700系

 

 

次はこの新幹線。

 

 

 

 

答えは「のぞみ」だったけど「ひかり」「こだま」。

 

 

 

700系E編成(ひどい写真)
700系E編成(ひどい写真)

 

 

 

最後はこの新幹線。

 

 

 

答えは「ひかりレールスター」「ひかり」「こだま」。

 

 

 

 

 

 

 

 

新幹線好きの方は「・・・で?」って話だが、新幹線に興味が無い方はモヤモヤするだろう。

 

 

ぜんぶ違う新幹線なのにぜんぶ同じ名前じゃん。

 

 

そう。古い新幹線はだいたい「ひかり」と「こだま」である。新しいのはだいたい「のぞみ」。

新幹線に詳しくない人は、新幹線を「ひかりだ!」とか「のぞみ来た!」とか言ってしまうが、それでは特定の車種をさしたことにならないのだ。

 

 

リニア鉄道館にて 700系 300系 100系 0系
リニア鉄道館にて 700系 300系 100系 0系

 

 

 私 : ひかりさ~ん!

全員: は~い!

 

 

全部違う電車なのに全部同じ愛称。

好きな人にはなんてこと無いのだろうが、なんか抵抗を感じる。

それが新幹線の愛称である。

 

お分かりだとは思うが、車種は関係ない。どこをどう走っているのかで「愛称」が決まるのだ。

極端な例だが、もしきかんしゃ◯ーマスが各駅停車で東海道・山陽新幹線の区間を走ったら多分愛称は「こだま」である。 

 

では上の写真の4種類をそれぞれ区別して呼びたいときはどうするかというと、写真下にある英数字による番号「形式名」で呼ぶのが一般的である。

 

私が子供の頃は新幹線といえば、あの初代の丸いヤツ、もしくはせいぜいちょっと尖った次のヤツのことだったので、世の中みんな「ひかり」と呼んでいた。0系だとか100系だとか聞いたこともなかったのだ。しかし、何十年も走り続けている間に物凄く種類が増え、「ひかり」「こだま」だらけになってしまった。

 

自分の子供が新幹線に興味を持つようになって衝撃を受けたのは、知らないうちに新幹線の種類がどっと増え、それぞれを「0系」とか「300系」とか形式名で呼ぶようになっていたことである。

 

 

「こんなこと知らない奴いるか!?」と詳しい人は言うだろうが、さらに興味ない人を混乱させる「のぞみ」「ひかり」「こだま」の違いについて物凄く大雑把に説明すると、

 

・「東海道新幹線」と「山陽新幹線の九州は通らない新幹線」はこの3つの名前のうちのどれかになる。

・例外にひかりレールスター(後述

 

のぞみ ・・・・・  主要な駅にしか停まらない。メチャメチャ速い。

 

ひかり ・・・・・・  主要な駅以外にも停まるが、停まる駅はその新幹線によって違う。まあ速い。

 

こだま ・・・・・・  全部の駅に停まる。駅で待たされまくる運命。

 

 

ちなみに、ここまでもっともメジャーな東海道・山陽新幹線の話しかしなかったが、これらにはまだ見た目に統一感があるだけマシである。東北新幹線はこれ以上のパニック愛称で、みんな緑のを「はやぶさ」って言ってるけど、あれ「はやて」だから。「はやて」には白いのもあるから。でもその白いの「なすの」だから、みたいな感じだ。

 

あと、前のページの私の頭のなかの新幹線図に、E7系(最右下)が「あさま」とあるが、新幹線好きの子供がいる人は「いやいや、かがやきでしょ」と仰るかもしれない。しかし、このブログを書いている現在は「あさま」だ。そしてこれから「かがやき」「はくたか」「つるぎ」にもなる。

 

つまり、興味が無い人間にはもはや手に負えない世界なのだ。 

 

 

ものすごく大雑把な新幹線の路線と愛称
ものすごく大雑把な新幹線の路線と愛称

 

一応、各新幹線の路線とそこを走る新幹線の愛称を図にしてみた。はっきり言ってこれ以上無いほどテキトーなので、参考にする際はほどほどにしていただきたい(笑)。

 

また、たとえば東北新幹線は「はやぶさ・はやて・やまびこ・なすの」とあるが、「やまびこ」は東京駅⇔仙台駅・盛岡駅間、「なすの」は東京駅⇔那須塩原駅・郡山駅間と、運行区間がそれぞれ違う。そんな調子で、他の新幹線も、ひとつの区間に愛称を詰め込んではいるが「この区間の中を走っている」という意味であって、フル区間を運行しているという意味ではないという点をご理解頂きたい。

 

それならなぜこんな書き方なのかというと、これ以上詳しく書いても興味が無い人は読む気無くすからである。カンペキな図ではなくとも、イメージはいくらかしやすいと思う。

 

 

博多駅までわざわざ撮りに行った800系
博多駅までわざわざ撮りに行った800系

実は私も一度だけ新幹線に興味を持ったことがあった。

私の故郷、九州に新幹線が開業した時である。

博多から鹿児島までの路線だが、最初は鹿児島⇔熊本の部分開業だった。

ニュースで新しい新幹線の愛称を知った。

 

「名前は『つばめ』です!」

「・・・え?」

 

「つばめ」は当時、鹿児島本線を走る特急の名前だった。

じゃあ、特急「つばめ」はどうなるの?

 

「特急つばめは『リレーつばめ』として博多・新八代間を走ることになります」

 

・・・なんて理不尽な。

新幹線の愛称は公募で決まったらしいが、「つばめ」の得票数は5位である。実はJR九州にとって「つばめ」は実に思い入れのある愛称らしく、・・・まあ「つばめ」に決まった。

それにしても「リレーつばめ」って。

 

 

新幹線の愛称のことは私にはわからない。

 

私がそう思った瞬間だった。

 

調べてみると、他にもあの愛称はどうなの?的な議論になっている新幹線はある。

みんなに納得の愛称というのはなかなか難しいものだ。

 

・もう後がない形式名

N700Aがキター!
N700Aがキター! 

他方、「形式名」には問題がないのか。

そんなことはない。

実は私は新幹線の形式名が抱える問題に若干のワクワク感を持って注目しているのだ。

 

先程の愛称名クイズの写真を見ていってもらうとお分かりいただけると思うが、「0系」「100系」「300系」「500系」「700系」となっている。

東海道・山陽新幹線の形式名は「0」から始まって100の位が奇数の番号が振られる。

東北上越新幹線は偶数の「200系」「400系」を使った。

九州新幹線も偶数の「800系」を型式番号として使っている。

 

で、である。

あと空いている番号は・・・というと600と900だが、600系は東日本を走る新幹線で使う予定だったもので、実際には東の鉄道はEASTの「E」を冠した独自の形式名(「E1系」「E7系」など)を使うようになったので、600系は欠番となってしまったようだ。

そして900系はもともと非営業車のための形式名だ。

 

要するに、もう使える番号がないのである。

 

700系の後に来る形式名はなにか?

N700系だった。「N」はNEWとかNEXTのNだそうだ。

N700系の次の形式名はなにか?

N700Aだった。「A」は「ADVANCED」のA。

まあ、N700Aはその名の通りN700系を進化させたものだものね。

 

・・・ひょっとしてこれずっと「700」で行く気じゃないか??

 

何十年か後に「真NN700AZ2改」とか「N700A Episode5」とかになってたりしないか。

西の新幹線の形式名。これからも要チェックである。

 

 

 

・新幹線の種類を切手で見る

これはチラシ
これはチラシ

 

ここまでしょうもない話にお付き合いいただいたが、話を戻すと、10月1日に東海道新幹線開業50周年記念グッズを買った。切手である。

 

 

新幹線鉄道開業50周年記念切手 金額は消しておきました。820円
新幹線鉄道開業50周年記念切手 金額は消しておきました。820円

 

詳しくはこちら(日本郵便のサイト)をご覧頂きたい。

切手の詳細と、描かれた新幹線の説明もある。

 

シンプルかつなかなかにかっこいいデザイン。

そんなに新幹線に興味がなくても思わず欲しくなる1枚だ。

 

新幹線開業50周年記念グッズといえば、新幹線の駅で記念入場券を発売したり(ものすごく並んだらしい)、記念貨幣が出たり、写真集が出たり、他にも書ききれないほどのさまざまなアイテムが発売されているが、この切手、安い上に近くの郵便局で並ばずに買えた。こんなに素晴らしいグッズは無い

 

しかし、切手のデザインに「あれ?」と思った人も多いはず。

制約があってこうなったのだとは思うのだが、初代東北・上越新幹線の200系、初代秋田新幹線E3系、ギネス記録を持つE4系、最新新幹線のE7系、そしていつも忘れられがちでお馴染み、イーストアイが入ってない。

 

今回は東海道新幹線がメインということなのかもしれないが、じゃあ、なんで400系、E1、2、5、6系は入っているのだろうか?

私が詳しくないからそう思うだけで、ものすごく詳しい人にとっては「入ってなくて当然だろ」なのだろうか?


 

新幹線鉄道開業50周年記念切手の一部。見づらくて申し訳ないです
新幹線鉄道開業50周年記念切手の一部。見づらくて申し訳ないです

 

ここからは興味が無い人向けの「新幹線車両の簡単な説明」を書きたいと思う。

 

「そんなのいらないぞ!ウィキペディア読めばいいだろ!」という方は詳しい方。

詳しくない人、興味が無い人は、もはやウィキペディアでもチンプンカンプン。それが新幹線の世界だ。

 

ただし、今回は西(東海道新幹線・山陽新幹線・九州新幹線)を走る新幹線のみとする(東の新幹線はまた後日)。

 

 

・引退した西の新幹線

0系 リニア鉄道館にて 団子鼻が白い
0系 リニア鉄道館にて 団子鼻が白い

0系(東海道・山陽新幹線)

 

 

ご存知初代新幹線。世界ではじめて時速200kmで走行した電車。1964年から2008年までの44年間活躍。

山陽新幹線だけの改造0系「ウエストひかり」には「シネマカー」という、1両が映画館のようになっているものもあった。

 

大宮の鉄道博物で撮った0系 団子鼻が灰色
大宮の鉄道博物で撮った0系 団子鼻が灰色

デビュー当時はいかにも「夢の超特急」という印象を与えたそのフォルムも、後輩の新幹線たちに比べれば癒し系。「団子鼻」などと言われてしまう始末だ。その「団子鼻」はひかり前頭装置と言って、開けると連結器。車両によって白かったり黄色かったり灰色だったりするが、これは、FRPなどの素材をそのまま無塗装で使っていて劣化のため変色し、そしてさらにそれを塗り直したためだと言われている。

我が家のプラレール用おもちゃ箱 団子鼻が黄色い
我が家のプラレール用おもちゃ箱 団子鼻が黄色い





また、そのひかり前頭装置は初期は無塗装のアクリルで作られており、ライトの光が透けて光っていたのだとか。

 

100系 リニア鉄道館にて 2両目が2階建て
100系 リニア鉄道館にて 2両目が2階建て

 

 

②100系(東海道・山陽新幹線)

 

 

0系の後継として1985年から2012年まで活躍した。

どうしても先代の0系が海外の高速鉄道に比べてもっさりしていたので、その辺を考慮して先頭車両がだいぶシャープな印象になった。

0系との違いはいろいろあるが、一番デカい違いは2階建て車両を2両連結していたところか。

その後100系からさらに2階建てを2両足した「グランドひかり」をJR西日本が投入。当時の新幹線は最高速度時速210kmで走行していたが、グランドひかりは東京駅⇔博多駅間のうち、山陽新幹線区間を時速230kmで走った。

すべての100系が本当はもっと早く走れた(時速275km)が・・・本気出すと音が凄かったらしい。

 

 

あと完全に余談だが、1990年頃、クリスマスエクスプレスというJR東海のCMシリーズが大人気だったが(山下達郎のあの曲でもお馴染みのやつです)、その時のCMに出てるのはこの新幹線。登場人物の背景などに、妙に背の高い(2階建ての)車両が映っている。

初代のぞみ 300系 リニア鉄道館にて
初代のぞみ 300系 リニア鉄道館にて

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

③300系(東海道・山陽新幹線)

 

 

1992年登場し、2012年に100系とともに引退。

これまでの新幹線に比べ重心が低くなって、どうした急に、と言いたくなるほど横顔のシルエットが変わった。素材もこれまでの鋼製からアルミ合金製になり、軽量化が図られた。

100系の頃の食堂車や2階建て車両はナシ。

そんなこんなで時速270kmで走行した初代「のぞみ」。



 

・現役で活躍中の西の新幹線

700系 リニア鉄道館にて
700系 リニア鉄道館にて

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

④700系(東海道・山陽新幹線)

 

 

300系を元に作られ、1999年「のぞみ」としてデビュー。最高時速は285km。

今ではほとんどののぞみとしての仕事を後輩のN700系に譲り、「ひかり」「こだま」に導入されながらもまだまだ現役。

先代以上の「どうした急に」感がある曲面だらけの顔はエアロストリーム型と言うらしいが、付いたアダ名は「カモノハシ」。

 

次の⑤923形は700系をベースに開発され、⑧700系E編成は山陽新幹線専用。



リニア鉄道館 展示より
リニア鉄道館 展示より

 

⑤923形T4編成(東海道・山陽新幹線)

 

 

正式名称は新幹線電気軌道総合試験車。通称ドクターイエロー

新幹線に詳しくない人もご存知の鉄道界のスーパーアイドルである。

その目出度そうな色といつどこを走るかわからない希少性から「見ると幸せになる」と言われている。グッズの多さもさすが。

 

ベースは700系。東海道・山陽新幹線区間を走る。もちろん客は乗れない。

走行しながら1~7号車それぞれの車両で、それぞれ別の対象を検査・計測している(例えば上の展示によれば2号車はパンタグラフで電気関係、4号車はレールの歪みを調べている)。

前面、ライト下の黒い四角は監視カメラ。

 

切手にはこのJR東海所属のT4編成が描かれているが、最新はJR西日本所属のT5編成。違いは多少あるが、・・・とくに無し。

 

922形T3編成 リニア鉄道館にて
922形T3編成 リニア鉄道館にて

 

 

 

922形T3編成

やはりというか、昔のドクターイエローは0系ベース。イエローというかオレンジっぽい。

 

N700A 鼻で虫が死にまくり
N700A 鼻で虫が死にまくり

⑥N700系(N700A)(東海道・山陽新幹線)

 

 

 2007年に営業運転を開始した、西(東海道・山陽・九州)の新幹線区間では最新の新幹線。

発車から3分で時速270kmに到達することができ、山陽新幹線区間は最高時速300kmで走行する。

ちなみに0系の営業運転時の速度、時速220kmで走行した際の消費電力は0系のおよそ半分らしい。

 

山陽新幹線区間に比べると東海道新幹線区間はカーブが多いなどどうしてもスピードが出せないのだが、乗り心地の面でも重要な車体傾斜システムを搭載、また、エアロ・ダブルウィングと呼ばれる先頭形状を採用し、さらなるスピードアップがはかられた。

 

2012年にはさまざまな改良が加えられた進化系、N700Aが登場。まあ、N700系の一種だと言うことで良いのではないでしょうか。

我々詳しくない人が見分ける方法は側面のロゴしか無いと思う。

 

 

N700Aロゴ
N700Aロゴ

 

 

そしてこれがそのN700Aのロゴ2種類。

 

上は、N700系のロゴに控えめにAを足したもの、つまりこのロゴがある車両はN700系を改造してN700Aにしたもの、下は最初からN700Aとして作られた車両のロゴ。

 

500系 同じ写真の使い回しですみません
500系 同じ写真の使い回しですみません

⑦500系(山陽新幹線)

 

1997年、「のぞみ」としてデビュー。

当然その頃は東海道・山陽新幹線で活躍

ドイツの工業デザイナーによりデザインされたためか、これまでの新幹線との見た目がもう全くの別物。「どうした急に」どころじゃない。お約束の車体カラー「白と青」も「グレーと青」に。

その上、スピードアップと騒音低減を目指してさまざまな工夫がなされた結果、先頭車両27mのうち15mが尖って細くなっていたり(この点がよく戦闘機カワセミに例えられる)また車体も円筒形になっていて乗ってると圧迫感が凄いなど言われているが、そこまでやった甲斐あってか、山陽新幹線区間を最高時速300kmで走行、東京⇔博多間の所要時間は後輩のN700系より速い

弱点はおそらく製造コスト。

最大の弱点はJR東海になんか嫌われてる所。

 

 

通称カワセミのとがり具合
通称カワセミのとがり具合

 

 

 

2007年にN700系が登場すると、「のぞみ」としての役割を終え、現在は山陽新幹線区間で「こだま」として運行されている。

性能を考えると勿体無い気もするが、ゆっくり運転の今でも「イケメン新幹線」として人気が高い。

 

 

 

700系E編成・・・ヒドすぎるけどこれしか写真しかないんです
700系E編成・・・ヒドすぎるけどこれしか写真しかないんです

⑧700系E編成(ひかりレールスター)(山陽新幹線)

 

 

ただでさえ航空会社等との競合が激しい山陽新幹線が、1995年の阪神大震災によって一時不通に(当時福岡の高校生だった私も、修学旅行の移動が新幹線からフェリーになるという経験をしました)。そのせいも有りすっかりシェアを奪われてしまったJR西日本が、老朽化した0系「ウエストひかり」では限界と判断。さまざまな顧客のニーズに応えることで奪われたシェアを取り戻そうと2000年に投入したのが山陽新幹線専用の700系「ひかりレールスター」である。

 

ひかりレールスターの箸・・・マシな写真がないんです
ひかりレールスターの箸・・・マシな写真がないんです

レール上を駆け抜ける流星の様なイメージで名付けられたという特別な名前と「ウエストひかり」から引き継いだ2×2のゆったりシート(指定席)や車内放送なしのサイレントカーのほか、4人用個室、PCを使う人には有難い広めのテーブルにコンセントなど至れり尽くせりの内装、さらには一度も後続車に抜かれずのぞみ並みのスピードで走り、それなのにのぞみより安いという料金設定など、人気が出ない訳がないさまざまな特色を持ち、見事シェア奪還の目標を達成する。

 

しかし九州新幹線としてお馴染みの「みずほ」「さくら」が登場し、山陽新幹線区間まで乗り入れるようになると、その活躍の機会が激減、個室やサイレントカーも廃止された。

それでも500系とともに未だに人気がある。

 

 

800系 in博多駅 またも写真の使い回し・・・
800系 in博多駅 またも写真の使い回し・・・

 ここからは九州新幹線。

 

⑨800系(九州新幹線)

 愛称:つばめ・さくら

 

2004年に正式デビューした初代九州新幹線。営業最高時速260km。

車体は700系。顔は700系用にデザインしてボツったものをアレンジしたらしい。

 

特筆すべきはゴージャスな内装。

全体的に本物の木材を使っており、シートは車両ごとに西陣織などの様々な織物を採用して赤系で統一、窓のブラインドは桜材のすだれ、壁には額の中に蒔絵や博多織などを展示、壁自体は金箔張りという、和テイスト、というよりもう殿様か!?という印象。

 

・・・写真ないんすけどね。

 

800系の現行ロゴ
800系の現行ロゴ




開業当時は車体側面に「つばめ」と書かれていたが、のちに「さくら」としても運行することになり、現在のロゴに変更された。

N700系の・・・これはどこで撮ったのか・・・広島だったかな? じゃS編成
N700系の・・・これはどこで撮ったのか・・・広島だったかな? じゃS編成

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

⑩N700系 S/R編成 (山陽新幹線・九州新幹線)

  愛称:みずほ・さくら・つばめ


 

N700系の山陽・九州新幹線専用車両。

 

2011年3月12日に営業運転開始。

これ、たしかセレモニーが東日本大震災発生の翌日で吹っ飛んだような・・・。それにCMも自粛されるという憂き目にも。しかしそのCMの九州新幹線に向かって九州中の人々が手を振ったりウェーブしたりというという映像が、なんだか感動的だと動画サイトで話題になった。CMは様々な賞も受賞。

 

営業最高時速は山陽新幹線区間で時速300km。

分かりやすい違いは塗装ぐらいだが、見えない部分では全車両モーター付きという点が大きく違う。

これは、九州新幹線区内ではトンネルが多く、ということは急勾配が多いので、そういう地形に対応するためだという。

 

わかりづらいけど車体は水色です
わかりづらいけど車体は水色です

 

 

白藍色の車体に濃藍色と金色のラインとロゴ。

「KYUSHU WESTJAPAN」とあり、九州新幹線と山陽新幹線に直通することが分かる。

 

 

 

 

 

ちなみに愛称と路線は、

 

みずほ ・・・・・ 九州新幹線+山陽新幹線を直通で走る。 東海道の「のぞみ」みたいな存在。

 

さくら  ・・・・・ 直通運転のものと九州新幹線のみ運転のものがある。東海道の「ひかり」のポジション。

 

つばめ ・・・・・ 九州新幹線だけで運行される。 東海道で言えば、まあ「こだま」。

 

 

 




・おまけ





写真ヤバいwwwこれしか無いwwww W7系のフォーク
写真ヤバいwwwこれしか無いwwww W7系のフォーク

E7系・W7系とは?

 

上の方で触れたが、来年2015年3月「北陸新幹線」の開業とともにW7系がデビューする。

 

ここで詳しくない人がまた軽いパニックに見舞われる。

 

デビューって?これE7系?この新幹線、もう走ってるでしょ?

散々テレビ等のメディアで紹介されているので、すでにご存知だと思うがW7系と全く同じ新幹線E7系がすでに営業運転を開始しているのだ。

EとW。一体何が違うのか?

 

現在E7系は「あさま」として長野新幹線を走っている。この「長野新幹線」というのは仮の名前で、北陸新幹線の一部(東京⇔長野)の便宜上の名前だ。まだ長野までしか開通してないのに「北陸新幹線」っていうのはなんか分かりにくいから「長野新幹線」。長野オリンピックの影響で、この部分だけが先に開通していたのだ。


そしてついに「北陸新幹線」の未開通だった部分も2015年に開業。長野駅が行き止まりだったのが、長野駅から金沢駅まで西へと伸びる。「長野新幹線」という名称も消滅するようだ。

そして北陸新幹線は2つの会社が営業する。すでに開業している東京⇔長野を含む「東京駅⇔上越妙高駅」までがJR東日本、新規の「上越妙高駅⇔金沢駅」までがJR西日本だ。

 

もうなんとなくお分かりいただけると思うが、ここを走る新しい新幹線をJR東日本・西日本が共同開発し、東に所属するものがE7系(EASTのE)西に所属するものがW7系(WESTのW)とされたのである。ちなみに車体にほとんど違いはない。

 

E7系はすでに出来上がっているJR東日本の路線を走っている。

W7系はまだ出来上がっていないJR西日本の路線が開通したら走る。  ということだと思う。

 

 

また、忘れちゃならない愛称だが、以下のとおり。

 

 

かがやき ・・・・・ 東京駅 ⇔ 金沢駅(速い)

 

はくたか ・・・・・ 東京駅 ⇔ 金沢駅(ほとんど各駅停車)

       ・・・・・ 長野駅 ⇔ 金沢駅(各駅)

 

つるぎ  ・・・・・ 富山駅 ⇔ 金沢駅(各駅)

 

あさま  ・・・・・ 東京駅 ⇔ 長野駅 

 

 

JR西日本管轄の北陸新幹線を西の新幹線として紹介するべきか・・・と悩んだが、なんかゴチャゴチャするので今回はこの辺で。

 

 

 

 

 

 

 

勇者よ、よくぞここまでこんなブログを読んだ。

 

よく分かってない人の説明はなんだか頭にはいらない。

それを体現するような回だったにもかかわらず、最後まで読んでいただきありがとうございます。

 

あまりの低レベルな情報の多さに、分割して「西の新幹線編」としてUPしましたが、残る「東の新幹線編」を誰も読まないだろうな、と思いながらもおいおいやると思うので、その時はどうぞよろしくお願いします。

 

 

※ここまでの情報は2014年10月までのものです。


 

 

 

参考サイト: ウィキペディア各ページ  

         新幹線/Shinkansen  http://www.bullet-train.jp/

          浦辺研究所        http://www.uraken.net/index.html

 

 

 

 

 

 

 

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